診療科のご案内 - 病院のご案内

診療科のご案内

診療内容

当科では全国に先駆けて胸腔鏡手術を導入して安心安全な手術法を開発してきました。 胸の中では開胸手術と同等の内容の手術を行いながら小さな創から手術を行うことで、侵襲の小さな体に優しい手術を行っています。

また、術野をモニターに拡大して映す“顕微鏡的”胸腔鏡手術により、むしろ開胸手術よりも繊細で正確な手術を目指しています。 最近では年間の肺がん手術の90%が胸腔鏡手術です。

●当院の胸腔鏡手術について

拡大モニターを見ながら手術
胸腔鏡手術の創部
実際の手術創
当科の胸腔鏡手術

当科では学会活動を重視して、日本呼吸器外科学会、日本内視鏡外科学会、日本外科学会、日本胸部外科学会、日本肺癌学会、日本癌治療学会などに発表をしています。また「胸腔鏡手術」を全国に拡げるために、全国の呼吸器外科医に当科の手術ビデオを配布したり、実験動物「ブタ」を使用して胸腔鏡手術のセミナーを行ったり、また手術見学の場を設けたりしています。

(院長 近藤 啓史)

●患者さんへ ~肺がん手術について~

●当科の診療実績

●当院の縦隔腫瘍手術について

縦隔とは?
当科での縦隔腫瘍の手術について
1992年~2002年の手術症例
2004年~2016年の手術症例
前縦隔腫瘍の手術中の様子

*手術中の写真(胸腔内の写真)御気分を害する可能性のある写真があります。

胸腔内での手術操作の様子
摘出した嚢胞病変

●悪性胸膜中皮腫 ~胸膜の悪性腫瘍~について

【悪性胸膜中皮腫について】

拡大モニターを見ながら手術

•石綿(アスベスト)の曝露よるものが多く、7-8割の患者さんに曝露歴があるとされてります。
•中皮細胞から発生する腫瘍ですので、胸膜や腹膜や心膜から発生する可能性がありますが、8割が胸膜から発生しています。
•日本では、2006年に石綿の製品の製造は禁止されておりますが、曝露から発症までの期間は15年から40年と長期間であり、今後も増加していく可能性があります。悪性胸膜中皮腫は珍しい病気ではありますが、中皮腫全体の死亡数は日本全体で1504人、北海道で67人(2015年)と徐々に増加しています。

【症状について】

•咳・胸痛・呼吸困難が出ることがありますが、特徴的なものではなく、症状での発見は難しいとされています。
•症状が無くとも健康診断での胸部X線写真で胸水貯留により見つかることがあります。 胸膜腫瘤や胸膜肥厚で見つかることもあります。

【検査について】

•胸に針を刺して胸水を採取します。
•胸水の検査で悪性が考えられ、悪性胸膜中皮腫が疑われれば、胸膜針生検や胸腔鏡手術での胸膜生検を行って診断を行います。
•胸水のみの検査で確定診断は難しいです。
•CTやPET検査を行い、リンパ節転移や遠隔転移が無いかを調べます。

【組織型について】

•上皮型と肉腫型と二相型の3つに分類されます。
•上皮型が他の2つの組織型よりも予後が良いとされています。

【治療について】

•手術と化学療法と放射線治療を組み合わせた治療を行います。
•手術に耐えられる場合は胸膜肺全摘術を行いますが、侵襲が大きな手術です。胸膜切除・肺剥皮術は時間がかかる大変な手術で、術後の肺瘻が長引く手術ですが、肺を残すことができます。どちらの手術がより良いかははっきりしていません。

【予後について】

•非常に予後が悪い病気です。
•無治療であれば、発症から半年から1年半で亡くなります。
•手術のみでは予後不良であり、化学療法と放射線治療の3つを組み合わせた治療を行うことで、生存期間が2年程となる可能性があります。
•若年、女性、CTで腫瘍がはっきりしない、上皮型、リンパ節転移がない場合などは長期予後を得られる可能性があります。

●患者さんへ~肺がん手術臨床データ利用のお願い~

●肺がん手術合併症臨床データ利用のお願い

肺がんは近年増加傾向にあり、我が国の癌死の第一位となっています。当科でも手術症例数は増加しており、年間140例以上の手術を施行しています。当科では北海道全体のがん診療連携拠点病院という点から、合併症を持つ患者さんにも、放射線治療科・呼吸器内科をはじめ、関連する診療科と密接に連携しつつ、積極的に治療をおこなっています。しかしながら、手術療法にはある一定のリスクが存在することも事実です。たとえば呼吸器外科手術のもっとも重篤な術後の合併症として、術後早期に発生する間質性肺炎の急性増悪があげられます。2008年度の日本呼吸器外科学会の統計によると、間質性肺炎合併肺癌の術後急性増悪は術後死亡のトップであることが明らかにされています。この術後急性増悪は、発生の予測が困難で、はっきりした治療指針もない状態です。われわれは日本の主要な肺がんの手術を行っている施設と共同で、間質性肺炎合併肺がん患者さんのいろいろな臨床データ(喫煙指数、各種血液データ、呼吸機能検査、手術方法や手術時間、使用した薬剤など)を集めて研究し、この術後急性増悪の原因因子の解明を目指しています。また、術後間質性肺炎急性増悪に限らず、術後の血栓症・脳梗塞などその他の重篤な合併症の予防・治療のために様々なデータの集積を行っています。

これらの臨床データは通常に診療を受けていただく際に記録されるデータであり、特別 に採血など患者さんに負担いただいて収集するものではありません。患者さんには臨床データ利用の目的と趣旨をご理解いただきますようよろしくお願い申し上げます。このような臨床研究に対してさらに説明を希望される方、また個人の臨床データのデータベースへの収集および臨床研究への利用を拒否される方は担当医師または当科データベース管理担当者(院長 近藤啓史:011-811-9111(代表))までお申し出ください。

●「75才以上後期高齢者非小細胞肺癌症例の手術成績に関する前向きの多施設コホート研究」の実施に関する
情報公開

【はじめに】

日本人口の高齢化が進む中、がん死亡原因の第 1位である原発性肺がんの患者さんも高齢化が急速に進行しています。原発性肺がん、とくに非小細胞肺がんの早期の方に対しては外科療法が第一選択として推奨される治療法ですが、75 才以上の後期高齢の患者さんに対する手術成績の臨床研究は十分に行われておらず、外科療法の適否や手術の方法の選 択を検討するための判断材料に乏しいのが現状です。

【研究内容】

本研究では、原発性肺がん(非小細胞肺がん)に対して手術を受けられた 75 才以上の患者さんの経過を前向きに観察し、様々な手術成績(術後合併症の発生率や術後の全身状 態の変化、術後 1~2 年の経年的な生存率など)を多施設共同で検討します。
対象:当院において2014年4月から 2015 年3月までに原発性肺がん(非小細胞肺がん)で手術をされた方を対象に研究します。

方法:
1)診療録や検査レポートから本研究に必要な臨床データを抽出し、個人が特定できないように匿名化してデータセンターに登録します。
2)全国の施設から集められたデータを集計して、術後合併症の発生率や術後の全身状態の変化、術後生存率などの手術成績を検討します。
3)手術前の全身の状態や手術の内容と手術成績との関連を検討し、手術結果に悪影響をおよぼす危険因子を明らかにします。

【患者さんの個人情報の管理について】

本研究の実施過程及びその結果の公表(学会や論文等)の際には、患者さんを特定できる情報は一切含まれません。対象者となることを希望されない方は、下記連絡先までご連絡ください。

【研究期間】

平成26年4月1日より平成30年3月31日までの予定です。

【医学上の貢献】

本研究によって、75 才以上䛾高齢䛾肺がん患者さんに対する手術䛾成績や危険因子が明らかになれ䜀、医療者䛾みならず患者さんにとっても適切な手術療法選択䛾判断材料となることが期待されます。

【研究機関】

国立病院別府医療センター 呼吸器外科
矢野 篤次郎、福山 誠一
連絡先:〒874-0011 別府市内竃 1473 番地 TEL:0977-67-1111、FAX:0977-67-5766

【研究事務局・代表者】

矢野 篤次郎
国立病院別府医療センター臨床研究部
連絡先:〒874-0011 別府市内竃 1473 番地 TEL:0977-67-1111、FAX:0977-67-5766

●「本邦における肺切除術後脳梗塞に関する周術期、手術因子の解析: 多施設共同研究」の実施に関する
情報公開

【はじめに】

肺切除術後脳梗塞の頻度は約0.3%で高くないですが、脳梗塞は時として重大な結果を招くことがあります。特に近年は、高齢者を含めたハイリスク症例に対する手術が増加しており、周術期管理の重要性が増しています。しかしながら、患者さん側の因子のみならず、肺切除術の術式による脳梗塞発症のリスクが異なる可能性が指摘されつつあります (Ohtaka et al. Ann Thorac Surg. 2013)。これまで、術後脳梗塞発症に対する予防は、患者さん側のリスク因子が高い場合に行っていましたが、時として経験するリスクの無い患者での術後脳梗塞においては、術式が関与している可能性があり、周術期管理を変えていく必要性がでてきました。 そこで、日本呼吸器外科学会総合医療安全管理委員会主導による多施設共同研究で、本邦における肺切除術後の脳梗塞の発症と周術期、とくに手術術式における特徴を明らかにすることになりました。

【研究方法】

研究デザイン:ケース・コントロール研究、多施設共同研究
対象施設:呼吸器外科学会会員の所属する施設
対象:2004 年1 月から2013 年12 月までに施行された肺切除術症例のうち、術後脳梗塞を発症した症例(ケース群)300 例、及び発症していない症例(コントロール群)900 例。
方法:ケース群は、対象症例を電子カルテで抽出し、患者さんの背景因子、周術期・手術内容など必要記載項目をパスワードの掛かったエクセル表へ入力後、事務局へ送付します。コントロール群は、各施設で、指定された1 ヶ月間に肺切除術を施行された症例で脳梗塞を発症していない症例を抽出します。

【患者さんの個人情報の管理について】

本研究において、患者さんの氏名など、第三者が直接患者を識別できる情報がデータベースに登録されることはありません。対象者となることを希望されない方は、下記連絡先までご連絡ください。

【研究期間】

2015 年3 月31 日までの予定です。

【研究機関】

独立行政法人国立病院機構 北海道がんセンター 呼吸器外科
近藤啓史、安達大史、有倉 潤
連絡先:〒003-0804札幌市白石区菊水4条2丁目
TEL:011-811-9111、FAX:011-832-0652

【研究事務局・代表者】

研究代表者;永安 武
長崎大学大学院医歯薬総合研究科
腫瘍外科
TEL:095-819-7304
FAX:095-819-7306

研究事務局:松本桂太郎
長崎大学大学院医歯薬総合研究科
腫瘍外科
TEL:095-819-7304
FAX:095-819-7306

●肺癌登録合同委員会 第7次事業:2010年肺癌手術症例の全国登録調査

原発性肺癌は本邦における死因の第1位であり、日本国民の健康福祉の向上のために治療成績の向上が求められています。原発性肺癌の治療には外科治療、抗癌化学療法、分子標的療法、放射線療法がありますが、根治のためには外科治療が必須です。外科治療の成績の更なる向上のためには、大規模なデータベースによる治療成績の把握により、外科治療の適応や術式の妥当性が検討される必要があります。
日本肺癌学会、日本呼吸器学会、日本呼吸器外科学会、日本呼吸器内視鏡学会の4学会が合同で運営する肺癌登録合同委員会は、日本の肺癌診療の診療成績を把握するため、定期的に全国の施設に協力を求めて、大規模データベースを構築してきました。肺癌登録合同委員会は、今回、第7次事業として2010年の原発性肺癌外科治療症例の後ろ向き登録を開始することになりました。登録症例の解析結果をもとに、最新の肺癌治療成績を把握し、今後の肺癌診療に活かしていく予定です。また当事業の症例データベースは世界肺癌学会の国際データベース事業とも共同して、国際対癌連合(Union internationale contre le cancerあるいは The Union for International Cancer Control、略してUICC)による TNM分類の改定にも貢献する予定です。
当院は、2010年に付属病院で肺癌に対する外科治療を受けられた患者さんの診療情報を肺癌登録合同委員会 第7次事業に登録し、全国および国際共同研究に貢献する予定です。研究計画書は、事務局である大阪大学 呼吸器外科学のホームページにも掲載されていますので、必要な場合はご確認ください。
個人情報の管理は厳重にしておりますので、ご理解お願いします。
ただし事業と研究への参加を拒否される場合はご連絡ください。拒否の申し出のある患者さんの診療情報の登録は致しません。
ご協力よろしくお願いいたします。

●「50%ブドウ糖液による胸膜癒着術の効果と安全性を検討する第Ⅱ相試験」の実施に関する
情報公開

【はじめに】

肺切除術後の肺瘻遷延や気胸に対する治療は,ドレナージ,癒着術,手術を行っていますが,これまで日本での癒着術は慣例的にOK-432が多く使用されてきました.しかしながら,OK-432はアレルギーや間質性肺炎の急性増悪なども報告されており,また高価でもあり,今日では可能な限り安全で安価な薬剤が望ましいと考えられます.ここ数年,50%ブドウ糖液の胸腔内投与による胸膜癒着術が報告されており,安全で安価な薬剤として有用性があると報告されているものの,効果や副作用について前向きに研究したものは国内外に無く,本試験を計画しました.

【研究方法】

第Ⅱ相試験,介入試験,単群 肺術後の肺瘻遷延や術後気胸の患者さんに対して,50%ブドウ糖を胸腔内投与し,胸膜癒着術後の安全性と有効性について評価します.

【患者さんの個人情報の管理について】

本研究の実施過程及びその結果の公表(学会や論文等)の際には、患者さんを特定できる情報は一切含まれません。

【研究期間】

2019年12月31日までの予定です。

【医学上の貢献】

本研究によって、有用な治療法の選択肢が増えることが期待されます。

【研究機関】

北海道がんセンター 呼吸器外科
連絡先:〒003-0804札幌市白石区菊水4条2丁目  
TEL:011-811-9111、FAX:011-832-0652

【研究事務局・代表者】

水上 泰 北海道がんセンター 呼吸器外科 連絡先:〒003-0804札幌市白石区菊水4条2丁目  
TEL:011-811-9111、FAX:011-832-0652

●医療従事者、紹介して下さる先生方へ

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診察日

月・水・木曜日 [診察受付…8時30分~11時00分]

担当医師一覧表

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医師紹介

近藤 啓史
近藤 啓史(こんどう けいし)

〔院長〕

専門分野
外科学、臨床腫瘍学、胸腔鏡手術
略歴・資格・所属学会 その他
日本外科学会前代議員
日本呼吸器外科学会
日本内視鏡外科学会
日本肺癌学会
日本気胸嚢胞学会
医学博士、北海道大学客員准教授
緩和ケア研修受講済
InterView(北の名医HPより)≫
安達 大史
安達 大史(あだち ひろふみ)

〔呼吸器外科医長〕

専門分野
外科学、臨床腫瘍学、胸腔鏡手術
略歴・資格・所属学会 その他
日本外科学会専門医
日本呼吸器外科学会専門医
日本内視鏡外科学会
日本肺癌学会
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
肺がんCT検診認定医
緩和ケア研修受講済
有倉 潤
有倉 潤(ありくら じゅん)

〔呼吸器外科医長〕

専門分野
外科学、臨床腫瘍学、胸腔鏡手術
略歴・資格・所属学会 その他
日本外科学会専門医、指導医
日本呼吸器外科学会専門医
日本内視鏡外科学会
日本肺癌学会
医学博士、麻酔標榜医
肺がんCT検診認定医
緩和ケア研修受講済
水上 泰
水上 泰(みずかみ やすし)

〔呼吸器外科医師〕

専門分野
外科学、臨床腫瘍学、胸腔鏡手術
略歴・資格・所属学会 その他
日本外科学会外科専門医
日本呼吸器外科学会専門医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
臨床研修指導医

日本内視鏡外科学会
日本胸部外科学会
緩和ケア研修受講済
上田 宣仁
上田 宣仁(うえだ のぶひと)

〔呼吸器外科医師〕

専門分野
外科学、臨床腫瘍学、胸腔鏡手術
略歴・資格・所属学会 その他
日本外科学会外科専門医
日本呼吸器外科学会
日本胸部外科学会
日本臨床外科学会
日本肺癌学会
緩和ケア研修受講済
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