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院長挨拶

北海道がんセンター 院長 近藤啓史

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 院長就任4年目を迎えご挨拶を申し上げます。

 当院は明治29年、「北の守り」として屯田兵から第七師団へと兵力を整備するに当たり、その附属の病院としてできた歴史があり、また終戦後、広く国民に開放する医療機関として厚生省管轄の病院に生まれ変わった病院です(別冊「北海道がんセンターの歴史」参照)。そして北海道の医療を推進すべく昭和28年国の基幹病院として重点的整備を受けました。また昭和43年対がん計画の一環として、町村北海道知事、有識者懇談会そして対がん協会が当院国立札幌病院に「北海道地方がんセンター」の併設を要請した結果、がん医療も重点的にと言うことで「国立札幌病院 北海道地方がんセンター」という名称になりました。それ以来小児がんを含めたがん医療全般、また戦後一貫して行ってきた循環器病・糖尿病などをベースにした生活習慣病の医療が当院の持ち味です。

 平成16年独立行政法人となり、療養所の多くが統合廃止になりましたが、当院は「生活習慣病も同時に診療できるがんセンター」として立つ位置を定めました。しかし循環器関連科の多くを救命救急センターとして、新たに設置した北海道医療センターに移設したため、しばらく手薄になっていました。現在建替えの計画(平成33年度完成予定)を練っていますが、関係各位と相談の上、復活していきたいと考えています。がん医療は、国のがん対策推進基本計画を踏まえ、平成24年道のがん対策推進条例により、平成25度から5年計画で、2期目の北海道がん対策推進計画が始まりました。条例では、がん対策を総合的に推進し、道民が心身ともに健康で心豊かな生活を送ることのできる社会の実現に寄与することを目的として、がん予防や早期発見、がん医療の充実など、これまでの各種がん対策施策に加えて、新たにがん患者や家族への支援、治療後の後遺症や小児がん、女性がん、希少がんそしてがん患者の就労支援への対策などに取り組むことになりました。

 当院は道内唯一のがん専門病院,都道府県がん診療拠点病院として、これらのことを率先してやりながら放射線療法、化学療法、手術療法、免疫療法そしてこれらの組み合わせた集学的治療のさらなる充実を図って行きます。道内で最も古い歴史を持つ放射線治療科は、放射線治療器3台のうち1台を最新型リニアックに更新しました。また切らずに治せる舌がんに対する小線源治療の施設としての維持、個々の患者の集学的治療を病院全体で議論するキャンサーボード(腫瘍症例検討会)なども毎週行っています。化学療法はそれぞれの学会の専門医がガイドラインをもとに治療を行うとともに、さらに最新の臨床試験・治験(最新医療)を行なっています。またこれらを支える外来化学療法センターを設置し、専門医師を中心に認定看護師、専門薬剤師や副作用に造詣が深い皮膚科医師、循環器内科医師などがタッグを組んで運営しています。手術療法は各科内視鏡外科手術を中心に、また拡大手術をキャンサーボードにて議論した上、各科協働でチームを組んで手術や集学的治療を行っています。例えば、乳がんに対する形成外科による乳房再建術、肉腫というがんの一種に対する協働治療を行うサルコーマセンターの設置、心臓血管外科医も参加する拡大手術・再建手術など。 そして先端医療として前立腺がん、腎がん、子宮がん、胃がんに対してダヴィンチによるロボット支援手術を行っていきます。 4月からは免疫不全になりがちな患者さんのために感染症内科の専門医を招聘しました。そのほか1)患者さん、家族のためにがん相談支援センターの充実、2)紹介状を持っておられる患者さんから直接予約を取る仕組み、3)緩和ケアセンターの充実、4)専門病院としてのがん検診、5)外来受診、入院を待たせない仕組み等を充実、6)口腔内がんの治療、口腔内ケアのさらなる充実を図るためにがん専門歯科医師の常勤化など、今後も道内のがん対策に挑戦し続けていきたいと考えています。190万人都市の札幌と広域な北海道全体を視野に、即対応ができる医療を展開していきたいと考えておりますので、ご支援、叱咤そしてご協力のほどよろしくお願いいたします。

平成28年7月1日 北海道がんセンター 院長 近藤啓史

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